初期胚における染色体異常の原因を発見
Embryonic genome instability upon DNA replication timing program emergence
Saori Takahashi, Hirohisa Kyogoku, Takuya Hayakawa, Hisashi Miura, Asami Oji, Yoshiko Kondo, Shin-ichiro Takebayashi, Tomoya S. Kitajima, Ichiro Hiratani
Nature. 2024 Sep;633(8030):686-694.
北島チームは、理研BDR・平谷チーム、神戸大・京極さん(当チーム客員研究員)との共同研究で、マウス初期胚において染色体が異常になりやすい原因を発見しました。4細胞期から8細胞期への分裂時に特に染色体分配異常が頻発することを見出し、その原因はこの時期に特異的なDNA複製様式の切り替わりによるストレスにあることを突き止めました。DNA複製スピードを操作することで、初期胚の染色体異常を抑えられることも示唆されました。
DOI : 10.1038/s41586-024-07841-y
理研プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2024/20240829_1/index.html