研究業績2

A03_03グループの井上貴美子さんの論文が掲載されました!

Derivation of embryonic stem cells from wild-derived mouse strains by nuclear transfer using peripheral blood cells

Naomi Watanabe, Michiko Hirose, Ayumi Hasegawa, Keiji Mochida, Atsuo Ogura, Kimiko Inoue

Sci Rep 2023 Jul 10;13(1):11175.

マウス(ラボマウス)は研究目的で最も良く利用されている実験動物ですが、西ヨーロッパ産の非常に小さい集団に由来するため、ゲノム情報がほぼ均一で非常に限られたゲノム多型のみを有しています。これを補う目的で野生マウスが利用されています。野生マウスは、より広い地域から収集された実験動物であり、多様なゲノム多型情報を持っている一方で、生殖補助技術(ART)による受精卵の保存が困難な系統が多く存在します。本研究では、ARTを必要とせず、かつ低侵襲な野生マウスの維持保存方法を確立するため、末梢血から採取した白血球をドナーとして核移植ES細胞を樹立し、それらが次世代に継承されることを確認しました。

doi: 10.1038/s41598-023-38341-0

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